年式が古い車の場合、車両保険が時価額で評価され、思った金額の車両保険に入れなかったり、相手に過失のある事故の際に、対物賠償も満額賠償してもらえない悩みがあります。
主に25年以上経過した車がクラシックカー扱いになることが多く、スポーツカーを中心に人気が高まり、中古車価格相場は上昇しています。
新車価格を上回る価格で販売されているケースも少なくなく、自動車保険も市場価格、相場に見合った補償を希望するユーザーも少なくないのではないでしょうか?
今回は、クラシックカーの盗難や事故の際に困らない保険と盗難防止策について紹介します。
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クラシックカー(旧車)が人気の背景
アメリカでは、製造から25年経過した車はクラシックカーとして認められ、右ハンドルでも輸入可能で、関税や排ガス規制も対象外となります。
映画「ワイルドスピード」で登場したR34スカイラインやRX-7(FD)、A80スープラの人気が高く、25年経過しているため、価格が高騰しています。
日本で盗まれたた車は輸出されてしまう可能性が高く、被害に早めに気付くことが大切です。
価格が上昇している車種の例を紹介します
スカイラインGT-R(R34) の場合2,000万円~2,500万円
スカイラインGT-R(ハコスカ) の場合3,000万円以上
スープラ(A80)の場合、AT車600万円前後 6MT車1,200万円以上
RX-7(FD) の場合500万円~1,000万円
セドリック(Y31 グランツーリスモSV)の場合150万円~200万円
自動車保険は普通に加入できる
年数の経過したクラシックカーも自動車保険は普通に加入可能です。
年間走行距離も少なく、台数が少ないため事故率が低く一般的な対人・対物賠償に関しては比較的安い設定になっています。
車両保険に加入しない場合は一般的な自動車保険で問題ありません。ダイレクト型自動車保険の加入も問題ありません。
ただし、車両保険に関しては20年を超えているとダイレクト型の自動車保険では加入できない保険会社もあります。
クラシックカー専門の自動車保険とは
旧車やクラシックカーなど、製造から25年以上経過した車に対して、市場価格を考慮した車両保険を提供するサービスがあります。
国産車のみならず輸入車も対応しています。
通常車両保険に加入することが難しい車について、市場価格や車のコンディション、保管状況を考慮し車両保険の金額を決めています。
クラシックカー保険の対象車とは
製造から25年以上経過した車であること
年間走行距離が5,000km以内
車検があり走行可能な状態でナンバープレートの付いた登録車両であること
原則ですが車両保険が付帯されていること
上記内容が条件で、レプリカ車や改造車の保険加入はできません。
クラシックカー保険の割引もあり
年間走行距離が2,000km以内の場合20%割引が適用されます。
イベントのみの走行や時々コンディション維持のため走行する場合、2,000km以内に収まることがほとんどです。
クラシックカーの盗難防止策
盗難防止に役立つイモビライザーの普及は2000年以降普及し始めていますが、旧車、クラッシックカーと呼ばれる車にはイモビライザーは装備されません。
通常のドアロックの他に、プラスαのセキュリティ対策が必要です。
後付けセキュリティシステム
クラシックカーには後付けのセキュリティシステムがおすすめです。
イモビライザーも装備されます。純正のイモビライザーよりも強固なセキュリティで破られる可能性は低いのが特徴です。
加藤電機のバイパーやホーネットシリーズ、ユピテルのゴルゴやパンテーラシリーズが有名で、取扱販売店に相談することで、おすすめの機種や費用を教えてもらえます。
ユピテルのパンテーラシリーズは、車両システムをハッキングするCANインベーダーにも対応しています。
まとめ
クラシックカーは車両保険に加入できないケースが多く、こちらに過失がない事故の際に、満額補償してもらえません。
クラシックカーはクラシックカー専門の保険会社に相談しましょう。
クラシックカーの盗難防止対策は、後付けのセキュリティシステムを取付けましょう。イモビライザーも装備され、盗難防止に役立ちます。