マークXは、新しい時代の目標となるクルマで、新たな歴史を切り拓くという気概のもと発売されたトヨタの高級ミディアムスポーツセダンです。1968年コロナマークⅡとして誕生から、累計480万台を超える登録台数を持つマークⅡシリーズに継ぐモデルとして登場しました。
新しいプラットホームを採用し、エンジンはこれまでの直列6気筒エンジンからV型6気筒エンジンに変更するなど、車両性能を一新し、同時に車名も一新しました。
走りを感じさせる重心の低いシルエットと台形フォルムにより躍動感ある、スタイリッシュでスポーティなデザインが特徴です。インテリア照明にLEDを使用するなど、優美に発光する照明を採用しています。上質な室内空間をもつ上級FRスポーツセダンとして高い人気を得ています。
2009年11月のフルモデルチェンジで、スポーティさを重視し3.0Lエンジンから3.5Lエンジンに変更されました。318馬力を発生させる3.5Lエンジンは、クラウンやレクサスISに搭載されるエンジンと同型です。エクステリアをよりスポーティに演出した「GRスポーツ」も設定されるなど、スポーツセダンとしての地位を確立しました。
2016年11月のマイナーチェンジで、歩行者も検知する衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備するなど、予防安全装備を充実さています。
マークXは、2019年に生産を終了し51年の歴史に幕を下ろすと同時に、マークⅡの系譜も消滅しました。
参考:
新高級セダン「マークX」を発売 グローバルニュースルーム
https://global.toyota/jp/detail/1450340
「マークX」をフルモデルチェンジ グローバルニュースルーム
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/09/10/nt09_077.html
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マークXのイモビライザー付車の特徴は?
マークXは、盗難の被害を防ぐため、IDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムが装備されます。マークXは、初代120系にグレード別装備、2代目130系以降イモビライザーを標準装備します。
イモビライザー付きの初代120系前期モデルのキーはリモコンキー1体型キーとスマートキーがあります。標準グレードの250Gにはイモビライザーはオプションです。後期モデルは、スマートキー装着車にイモビライザーが装備されます。
2代目130系は、エントリーグレードのFパッケージを除き、スマートキー+プッシュスタートシステムを採用しています。Fパッケージは、リモコンキー1体型で持ち手にイモビライザーチップが埋め込まれています。
マークXの鍵の形状について
トヨタ車のスマートキーにあるエマージェンシーキーの形状はウェーブキーと呼ばれる形状で、カギの外側にギザギザが無く内側にギザギザがあるタイプです。ウエーブキーは内溝キーとも呼ばれ、セキュリティが高いのが特徴です。マークXのスマートキー搭載車のエマージェンシーキーもウェーブキーです。
内溝キーはセキュリティの高さから、自動車保険に付帯するロードサービスの業者ではロック開錠できない可能性もあり、ロック開錠できてもスマートキーの作成及び、イモビライザーのID登録はできません。
また、キーナンバープレートを用意しても、内側を削る専用の機械が必要のため、ホームセンターなどでは、作成できない場合があります。
キーレス1体型キーの場合は、従来タイプの外側にギザギザがあるタイプのキーです。
人気のスポーツセダンマークXはイモビライザーを装備
トヨタのミディアムスポーツセダンマークXは、スポーティなエクステリアと上質で高級感あるインテリア、クラウンやレクサスISと共通のプラットフォームでエンジンも共通であることから、人気が高く、窃盗団に狙われる可能性が高くなっています。
盗難の被害を防ぐためマークXにはIDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しないエンジンイモビライザーシステムが装備されています。
スマートキーの電池残量が少ない場合
スマートキーの電池残量が少ない場合、ブレーキを踏んでスタートボタンを押しても起動しません。スタートボタンにスマートキーを近づけてもう一度スタートボタンを押してみましょう。この方法で起動した場合、早めに電池交換しましょう。
電池交換は、スマートキーの横にあるプッシュスイッチを押し、エマージェンシーキー(メカニカルキー)を引き抜きます。スマートキーにキズをつけないように注意してケースを開けるとコイン型の電池が入っていますので交換しましょう。
マークXの緊急始動機能
バッテリーは正常であり、システムが作動しない場合は、パーキングブレーキがかかっていることを確認、スタートボタンを1回押してアクセサリーモードにします。ブレーキペダルを踏んでスタートボタンを15秒以上押し続けます。この方法で始動できなかった場合は、異常の可能性がありますのでディーラーに連絡しましょう。なお、プッシュスタート機能付きのマークXのみの対応です。
この方法でエンジンが始動できた場合でも、エンジンやシステムに異常がある可能性がありますので、トヨタのディーラーで点検を受けることをおすすめします。
参考:マークX 取扱説明書 P405
https://toyota.jp/pages/contents/ownersmanual/pdf/markx/markx_201409.pdf
マークXのイモビライザー付きの鍵トラブルは鍵業者へ連絡
マークXでイモビライザー付きの鍵を紛失したなどトラブルの場合、カギのトラブルなどを取り扱う業者に連絡するのがベストです。トラブルが発生した場所まで出張し、鍵開けから、コンピューターのリセットを行い、コンピューターのリセット作業、イモビライザーの登録が可能です。マークXは2代目130系にイモビライザーを標準装備します。初代120系は、グレード別に装備します。
イモビライザー装着車でも、リモコンキー1体型、スマートキー+プッシュスタートのモデルがグレード別に混在します。初代120系後期モデルのみ、イモビライザー装着車は、スマートキー+プッシュスタートを装備するモデルのみとなっています。
鍵業者に連絡する場合は、年式やカギの種類、グレード、エンジンの始動方法、などわかる情報をすべて伝えるとスムーズです。
鍵業者に依頼することで、30分から1時間の作業で完了し、車が使用できる状態になりますが、ディーラーにお願いする場合には、ディーラーまでのレッカー移動および、コンピューターの交換が必要とされ、スペアキーが無い場合約1週間クルマが使用できない状況になる可能性があります。