旧車・クラシックカーの人気が高くなっています。同時に、部品の製造が終了していることからパーツ不足に悩まされるオーナーも多く、旧車・クラシックカーを維持するための悩みのひとつです。
鍵もその部品のひとつで、スペアキーが欲しいが作れない、鍵を無くしてクルマを動かせないのも困ります。
今回は、旧車・クラシックカーの鍵を紛失した場合の合鍵作成について、鍵屋が安く対応できる理由を紹介します。
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旧車・クラシックカーにイモビライザーなし

旧車・クラシックカーに盗難防止に役立つといわれているイモビライザーは装備されません。合鍵を作製するだけでエンジンが始動できます。
合鍵作成のみで完了するため、イモビライザーのIDリセット作業や再登録作業が必要ないため、費用が少なく済みます。
旧車・クラシックカーには快適な電装系装備もありません。窓は手動式、エアコンはヒーターのみ、パワーステアリングもなく、オーディオは標準でラジオが付いているくらいです。
鍵もワイヤレスリモコンや集中ロックも無い車種もあり、ひとつひとつ開ける必要があります。
電装系装備が故障するリスクがないため、エンジンなど機関を良好に保つことで長く保有できるメリットがあります。
旧車・クラシックカーの鍵紛失はどこで対応?
旧車・クラシックカーの鍵紛失による合鍵作成は、ディーラーに行っても断られることがほとんどです。
旧車・クラシックカーの鍵は、鍵作成の高い技術を持つ鍵屋に依頼することをおすすめします。
使用可能な鍵が残っている場合
鍵が残っている場合、その鍵に合ったブランクキーを探して作成することが可能ですので、比較的安価に作成可能で、短時間で作成できる可能性が高くなります。
鍵を全紛失した場合
鍵が1本も残っていない場合、ドアの鍵穴やキーシリンダーから、どのブランクキーが近いか調べる必要があります。
鍵穴から、鍵の情報をコピーする必要があり、鍵作成の高い技術力を持つ鍵屋のみが作成可能です。
旧車・クラシックカーの鍵紛失の注意点

スマートキーやワイヤレスリモコンキーではありませんので、毎回ドアの鍵穴に鍵を挿し込んで回して開ける、閉める作業が必要です。エンジンを始動する際も鍵を挿し込んで回します。
鍵自体の劣化に加えて、キーシリンダー内部の劣化が進んでいる場合があります。
鍵屋がシリンダー内部を調べる際に分解して破損するリスクもあり、作業は慎重に行わなければなりません。
鍵をコピーしても、劣化が理由でスムーズに回らない可能性もあるため、シリンダーに鍵を合わせて削るなどの作業も考えられます。
盗難にも注意
製造から30年前後の「ネオクラシックカー」と呼ばれるクルマの場合、盗難防止対策も必須です。
イモビライザーがないため、盗まれやすく、海外で高値取引される車種の場合、狙われやすくなります。
社外品のセキュリティシステムを取り付けるなどの対策が必要です。
盗まれにくいクラシックカーとは?
中古車市場であまり人気がない車種や、玄人向けで運転が困難な車種は盗まれにくくなっています。
特に、キャブレター車の場合、イモビライザーがなくても簡単にはエンジンがかかりません。
チョークを引き、アクセルを踏み込みながらエンジンを始動し暖気運転をするなどの作業が必要です。
今のクルマを含め主に昭和60年以降のクルマは、インジェクション(電子制御燃料噴射装置)のため、鍵を回すだけでエンジンがかかり誰でも運転できます。
また、希少性の高過ぎる旧車・クラシックカーの場合、台数が少ないことから、盗んでも足がつく可能性があります。確実に売りさばける保証もないため盗難リスクは低下しますが、社外品のセキュリティシステムを取り付ける、鍵付き車庫内保管など細心の注意が必要です。
まとめ
旧車・クラシックカーの鍵紛失による合鍵作成は高い技術力のある鍵屋に依頼しましょう。
鍵は、全紛失する前に、合鍵を作製しましょう。
比較的新しいクラシックカーは盗難防止対策も行いましょう。
