コロナ禍以降、車中泊やキャンプなどのアウトドアがブームとなっています。
軽自動車でも車中泊が可能になるキットから本格的な軽キャンピングカーまで登場しています。
2015年2月に開催された「ジャパンキャンピングカーショー2015」で、ホンダが自社の軽自動車「N-BOX」のイメージを残しつつ、キャンピング仕様を提案したのが「N-TRUCK/N-CAMP」でした。
今回は、ホンダが提案したN-TRUCK/N-CAMPやN-VANをベースとした軽キャンピング仕様について紹介します。
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初代N-BOXをベースとしたコンセプトカーを出展
N-BOXは2022年まで軽四輪車無新車販売台数8年連続1位を獲得しており、登録車を含む新車販売台数においても2年連続1位を獲得しています。
日本で最も売れている車種と言えます。
N-TRUCK/N-CAMPは、初代N-BOXをベースに全長を500mmカットし、カスタマイズした軽ピックアップトラックになったN-TRUCKとキャンピングトレーラーのN-CAMPを連結したモデルです。
N-TRUCKは、N-BOXにあるリアスライドドアも撤去しています。
N-CAMP部分には、ソファやカーペットが装備され、まるでリビングのような仕上がりとなっており、大人2人が十分に過ごせるサイズの収納ロフトベッドを装備したほか、自由なアレンジを可能としています。
水回りやコンロ、トイレは設置されていない仕様で、トイレは携帯型トイレの使い勝手や仕様が向上しているため、清掃・メンテナンスを怠る劣化や臭いが気になるため、トイレをキャンピングカーに装備しないユーザーが多くなってきています。
N-TRUCK/N-CAMPは、ジャパンキャンピングカーショーに出展したコンセプトカーのため市販化されていません。
車中泊ブームに合わせてのひとつの提案であり、1台の軽1BOXタイプの車でN-CAMPのようなエッセンスを取り入れたモデルが発売されることで注目されるでしょう。
ホンダN-VANをベースに車中泊仕様
ホンダN-VANは人気のN-BOXをベースに商用車化したモデルです。
軽バンでは珍しくFFベースでトランスミッションはスムーズな加速に貢献するCVTを採用しています。また、ターボモデルや6MTモデルもあります。
N-VANのエンジンはターボなしでも53馬力を発生させ一般的な軽乗用車と変わりなく、6MTとの組み合わせならキビキビ走ります。
車中泊仕様で車重が重くなると、CVT車ならターボモデルがおすすめです。
軽バンを車中泊仕様にする際のベース車両としては、スズキエブリイやダイハツハイゼットよりも価格設定は高めですが、商用車感が少なく、動力性能にも優れているため人気を集めています。
純正オプションで車中泊仕様が選べる
N-VANは、キャンピングカーを作製する仮装メーカーに車中泊仕様車を依頼しても良いのですが、ホンダ純正オプションで車中泊仕様を作ることが可能です。
純正アクセサリーの「マルチボード」を設置し、厚手のマットレスを敷くことで簡易ベッドが完成します。
マルチボードの下は収納スペースにもなり、荷物をすっきり収納することが可能で、「ルーフインナーサイドパイプ+ルーフインナーラック」を取り付けることで天井収納も確保できます。
純正オプションで電源も用意され、車中泊で外部電源の利用が可能な施設の場合、外部電源入力キットがあれば、エンジン停止中でも家電の利用が可能です。
しかし、外部電源は無いことを想定し、走行中充電可能なインバーターを搭載すると良いでしょう。
安全装備も充実
N-VANは全車に先進運転支援機能「Honda SENSING」を標準装備し、CVT車にはアダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システムを装備します。
また、盗難防止に役立つエンジンイモビライザーも標準装備します。
まとめ
N-TRUCK/N-CAMPは、Nシリーズをベースとしたコンセプトカーで車中泊を提案したモデルです。市販化はされていません。
ホンダN-VANは、商用車感が少なく、車中泊のベース車両として最適で、メーカー純正オプションで車中泊仕様に仕上げることも可能です。