2021年6月最新EV車のイモビライザー事情

カーボンニュートラルを目指し、2030年代にかけて各国で車の電動化（EV）が加速します。

国内外の自動車メーカーがEV車の開発に力を入れ始め、市販化が進んでいます。

EVはエンジンはなく、電源を入れてシステムを起動します。鍵に登録しているIDコードと車に登録しているIDコードが一致したときのみシステムを起動させるのが、防犯性の高いエンジンイモビライザーです。

日産リーフ、プジョーe208、三菱iMiEV、メルセデスEQC、テスラ各車が日本国内で販売されています。

今回は、最新EV車のイモビライザーについて紹介します。

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日産リーフのイモビライザー

リーフは、2010年に発売されたZE0型から、2021年現在販売中のZE1型まで、全車種イモビライザーが装備されます。

リーフは、インテリジェントキーと呼ばれるスマートキーで、日産車共通の楕円形のキーです。

リーフのインテリジェントキーは、ドアの開閉ボタンの他、ZE0後期型以降、給電口を開けるボタン追加されています。

リーフの鍵紛失の場合は、通常のエンジン車同様、鍵業者に連絡することで、ドアの解錠

から、コンピューターのリセットからIDコードの再設定まで可能です。

I-MiEVは2010年に軽乗用EVとして発売され、イモビライザーは全車に標準装備されます。

2018年4月以降は、デザインは同じながらボディサイズを拡大。軽自動車から登録車に規格が変更されました。

スマートキーの操作や始動方法は、一般的な車の操作方法と変わりありません。

イモビライザーや鍵の紛失よりも、航続距離が実際には100km未満であるため、車の電欠が心配です。

EU加盟国は、車にイモビライザーを搭載することを義務付けられています。

プジョー初のEV市販車e208にも装備されます。

JC08モードで403km走行するe208は、日産リーフと同価格帯の389.9万円のため、魅力的な輸入車EVと言えます。

スマートキーを持ち、車から離れることで自動でロックがかかります。万一の鍵かけ忘れを防止してくれます。

微弱電波を拡幅して車を盗むリレーアタックには十分な注意が必要です。

メルセデスの電気自動車EQCは、CクラスのSUVであるGLCをEV化したデザインに近いモデルです。

ドイツは、EU加盟国のためイモビライザーは標準装備されます。

通常のスマートキーでの操作の他、Mercedes meアプリを使用することで、駐車場所の検索や離れた場所からのドアロック操作が可能で、ロック状態も教えてくれます。

テスラは、全モデルイモビライザーを標準装備する電気自動車です。

普段は、スマートフォンのアプリを利用し、Bluetoothで認証し、ドアのロックの操作を行います。

スマホのバッテリー切れやスマホを落としたり無くした場合は、鍵を無くしたのと同じ。スマホの取り扱いに十分注意するとともに、通常のスマートキーをカバンの中などに常に持つようにしましょう。

テスラは、パソコンのように起動時に4桁の暗証番号を設定できます。

スマホのBluetoothがオンのままであれば、5m前後の距離でキーの認識が可能になります。

車庫が近ければそのまま乗り逃げされる可能性があります。

起動時に暗証番号が必要になれば、盗難の被害リスクが下がります。

モデルSの暗号が破られ、その数秒でキーのクローンが作成される脆弱性が問題となりました。バグの発生によるセキュリティの更新など、脆弱性を克服するため、常に最新のセキュリティを保てるようインターネット通信が必要になります。

国産EV、大抵の輸入EVは、キー紛失時などの際、鍵業者による救援が可能です。

車自体の電圧不足(電欠状態)の場合、IDコードが登録できない場合があります。