高級車に標準のセキュリティーシステムとは?
自動車メーカーが標準で装備する盗難防止装備といって、まずはじめに思いつくのはイモビライザーです。
イモビライザーは車に登録されているキーが正しいキーかどうかをデジタルで照合する仕組みのことです。
しかし、最近ではイモビカッターなどと呼ばれるイモビライザーを無効化する装置がでまわっていてイモビライザーだけでは盗難被害を防ぐことが難しいのが実情です。
もちろん、自動車メーカーもこのような状況に手をこまねいているわけではありません。
高級車ブランドに関してはメーカーが、標準の盗難防止セキュリティーシステムを採用していることがあるのです。
レクサスの盗難防止セキュリティーがすごい
日本で購入できる自動車メーカーのなかで、独自に進めているセキュリティーシステムで一番手厚いのが、レクサス車です。
レクサスにはG-Securityと呼ばれる盗難防止セキュリティーシステムが標準装備されています。その機能は多岐渡っています。
オーナーに通知する
オーナーに車の異常や状況を通知する機能が備わっています。
・エンジンの始動通知
・うっかり鍵のかけ忘れ通知
・鍵のこじ開けや車内に侵入アラームの通知
予期しないエンジンの始動は、車が何者かによって動かされたということがわかりますし、うっかり鍵をかけ忘れた時もそれが通知されれば非常に便利です。
さらに、うっかりかけ忘れた鍵をリモートで施錠したり、閉め忘れた窓を閉めたりすることが可能となっています。
また、特に鍵のこじ開けや車内侵入のアラームについては、所有者に通知を送るのと同時に警備会社に警備員の派遣を依頼することや、車内の映像を携帯電話に転送することも可能など、かなり多機能となっています。
積極的な盗難防止装備
そのほかにも、車が現在どこにあるのかGPSを使って追跡したり、車を盗まれてもリモートでエンジンの再始動を不可能にするなどの操作を行うことができます。
メーカー純正セキュリティの弱点
このように、自動車メーカーが純正で盗難防止セキュリティーシステムを搭載することは、レクサスだけではありません。もちろん、欧州車でも多くの場合オプションなどで用意されています。(日本に導入される際にはオプションとしても選択できないのは不満ですが)
しかし、このようなメーカーが用意したセキュリティーシステムに全く弱点がないかというとそうではありません。
メーカー純正のセキュリティーシステムは大量生産ラインで製造されるので、どれも同じシステム構成となってしまうのは致し方のないところです。
それゆえに、一度セキュリティーシステムを突破されてしまうと、その車種、ひいてはメーカーすべてのセキュリティーシステムが簡単に無効化されるということになります。
とはいえ、セキュリティーシステムを装備することによって行きがかりで車を盗む窃盗犯からは車を守ることが可能になりますので、セキュリティーシステムが全く無いよりもあった方が良いのです。